1902年より今日まで、たゆまぬ努力とクラフトマンシップで、信頼できる麻酔器を作り続けている Dräger(以下ドレーゲル)の故郷リューベックを訪ねました

 古くからハンザ同盟の旗手として栄えた古都リューベック

 独特な尖塔が立ち並び「七つの塔の町」と呼ばれる美しい町です
 現在でもルフトハンザなどに名前が残るハンザ同盟は、中世北欧商業圏を支配した北ドイツの都市同盟の事であり、「ハンザ(Hanse, Hansa)」は本来「団体」を意味し、「旅商人の仲間(組合)」を指しました。12-16世紀には200あまりの北ドイツとオランダの諸都市を糾合し、スカンジナビア諸国やロシアとの公益を独占しました
 ドレーゲルは1889年にリューベックで誕生しました

 こちらはリューベック市内にあるドレーゲルフォーラム。ドレーゲルの伝統と現在・未来を発信するミュージアムのようになっています
 ドレーゲルの最初の商品は麻酔器ではなく、ビール樽の二酸化炭素減圧バルブでした

 生ビールが美味しく飲めるのはドレーゲルのおかげかもしれませんね

 ドレーゲルはこれを事業の発端とし、世界初の酸素呼吸器を開発しました

 以来、麻酔装置、人工呼吸装置、未熟児保育器などの医療機器や、呼吸生理に基づいて空気呼吸器、化学防護服、ガス検知管の安全機器等の開発、製造で発展を遂げています

 撮影許可:Dräger Medical
 ドレーゲルフォーラムの中には往年の機械たちが当時の様子を写した写真パネルと共に、解りやすくまとめられています

 その他、フォーラムの中には現在の機器や、会社の理念を発信する展示物があります

 撮影許可:Dräger Medical
 ドレーゲルの工場は街並みに溶け込むように落ち着いたたたずまいを見せていました

 外見は古い建物ですが、工場内は新しく、最新型の麻酔器を組み立てるラインや厳しい製品検査を行うセクションがありました

 「従業員達は皆マイスターであり、責任を持って仕事をしている」という社員の方の言葉が印象に残りました
 リューベックのシンボル「ホルステン門」

 1464年から78年にかけて建てられた双頭の堅固な市の城門。守りを固めるために壁が厚いのですが、自らの重みで傾いてしまっています
 運河沿いの古い商館

 リューベックは人工の運河に囲まれ、主に塩などの交易で財を成したそうです
 美しい市庁舎

 ハンザ同盟の中心であったここリューベックには同盟都市の代表が集い合議を行ったそうです
 裏路地

 中世にはリューベックの人口が膨れ上がり、こうした下町には人が密集して住んでいたそうです
 良く見ると真ん中の塔が曲がっていませんか?

 ホルステン門が傾いていることは非常に有名ですが、砂洲の上に建設されたリューベックは地盤が弱く、いたるところで傾いた建物が見られます

 「こんなに曲がってても大丈夫?」と聞いても「ず〜っと昔から曲がっているから平気だよ」という答えが返ってきました。「ここの人はピサの斜塔なんか驚かないよ」とも言ってました
 中世の病院

 現在は博物館ですが、この日は内部が見学できませんでした
 ハンブルグ空港のレンタカーの広告

 天井から実物のベンツがぶら下がっていました