Q1.全身麻酔をかけられると目が醒めなくなるんじゃないの?

A1.現在、麻酔に用いられている薬剤の中に、直接脳や神経に作用してその働きを永久に止めてしまうといった薬はありません。
   しかし、全身麻酔中には呼吸が停止したり、血圧が異常に変化したりといった事が見られます。
   全身麻酔をかけた時に呼吸が停止するのは通常おこりうる事です。しかし、その時適切な呼吸の補助が行われないと、
   全身、特に脳に酸素が行き渡らなくなり脳が死んでしまう事がありえます。また、血圧の異常な上昇は脳出血を引き起こしたり、
   血圧の異常な低下により、脳梗塞が起こるといった事があります。もちろんそういったことが起こらないように、私達麻酔科医が
   手術の間患者さんの状態を見張り必要な処置を行っていますが、まれにそういったことが起こる事があります
   
   以上の理由から、非常にまれですが「全身麻酔をかけると目が醒めなくなることもありえます」


Q2.お酒をたくさん飲む人は麻酔が効きづらいの?

A1.お酒をたくさん飲まれる方はそうでない方より、肝臓で’お酒’という異物を分解する能力が優れている場合が多いです。
   その場合、お酒だけでなく麻酔薬の分解も早くなります。薬が早く分解されると言う事は、早く効き目が無くなるということですから、
   =(イコール)麻酔が効きづらいという事になるかも知れません。しかし、麻酔薬の全てが肝臓で分解される訳ではなく、
   中でも多く用いられるガス麻酔薬は肝臓で分解されませんので、飲酒の過少には影響されません。

   以上の理由から、「お酒をたくさん飲む人は(麻酔の種類によっては)麻酔が効きづらい」と言えます



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