フランス南部にある人口約20万人の学園都市モンペリエ

 太陽王ルイ14世を記念した凱旋門がある事でも有名です
 モンペリエ大学はその凱旋門のすぐ北側にあります

 石田純郎先生の著「ヨーロッパ医学散歩」と同じ角度から写真を撮ってみました
 大学入り口
 入り口横には日時計がありました。これで授業の始まりを知ったのでしょうか?
 入り口を入るとホールになっており、パリ第五大学の様に医の巨人達の胸像が何体も並んでいましたが、この大学に学んだというノストラダムスは見当たりませんでした
 受付の初老の女性に博物館の所在を尋ねると、仏語で「やってない」
の一点張り。何か理由を言っているようですが、残念ながら仏語力が無いため理解できず困っていると、「こっちへおいで」と、ホール階段を上り上の図書館まで連れていってくれました
 図書館の男性は少し英語が喋れたので聞いてみると、「老朽化してしまったから、一般公開はもうやめました」との事。せっかく来たのにそれはないよと思い、食い下がると、「おとといの文化財開放日には開けたんだけどね。次の開館日はまた来年です」と言われてしまいました

 「図書館は一般開放してるからどうぞ」と言うので中に入ってみました

 壁面には数多くの古い書物が天井まで整然と並べられており、大学の歴史の重みを感じさせました。そうは言ってもパソコンもあり、英語版のハリソン内化学などもあり、その今昔の混ざり具合が面白かったです

 フロアでは今も昔も変わらないであろう、医学生が真剣に教科書をめくる姿がありましたが、私には古い本のカビの臭いが強すぎて、すぐに出てきてしまいました
 階段を下りエントランスホールにも戻ると、確かに”解剖学博物館閉館”の張り紙がありました

 「13:30から、絵画なら公開してるわよ」と言われ、一縷の希望をかける事にしました
 中庭の掲示板には、解剖学博物館のポスターがはってありました
 落ち込んでいても仕方ないので、中庭の解剖講堂などを写真に収めました

 左下が解剖学講堂の入り口、で右の大きな建物がBASILIQUE CATHEDRALE SAINT PIERREです

 まさに病院と教会が一体となっているのが良く解ります
 BASILIQUE CATHEDRALE SAINT PIERRE内部

 フランスの大聖堂は他国に比べとにかく規模が大きく豪華です。広い農地から安定した農業生産が得られるこの国の豊かさが感じられました
 秘書さんに言われた、絵画のミュゼ「musée Atger:開館日月・火・金 13:30-17:00」に行ってみると、なんと向かいに解剖学博物館があるではありませんか!「たった扉一枚なのに、見せてくれよー」と虚しさが込み上げて来ました

 musée Atger はデッサン中心の展示で、残念ながら医学的に面白いものは見当たりませんでした
 一年後にモンペリエに来れるはずもありません。老朽化した解剖学博物館が改装され、貴重な資料が再び一般公開される事を願いつつモンペリエを後にしました

 写真は水道橋