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「全身麻酔」とは

 麻酔薬を用いて患者様の意識をなくし、痛みを感じなくさせる方法です。点滴から入る薬(静脈麻酔薬)や呼吸を通じて肺から吸入する薬(吸入麻酔薬)などを用います。身体のどの部分の手術にも用いることができます。全身麻酔にもいくつかの欠点があります

欠点その1(呼吸が止まる!)

 全身麻酔をかけられた方はほぼ全員呼吸が止まります。当然ですが生物にとって呼吸は非常に大切ですので、麻酔科医は全身麻酔中に様々な手段を用い、患者さんの呼吸を補助します

 一般的な方法としては、眠ってしまった後に気管の中にチューブを入れ(気管内挿管といいます)、人工呼吸を行います

 チューブの刺激により麻酔後に、のどの痛みや声かすれがおこります。程度の差はありますが、ほぼ100%の方におこり、1〜2日間持続します

 麻酔からさめる時に、患者様が無意識のうちにチューブをかみ締めてしまい、歯が欠けてしまったり折れてしまったりする事があります。もともと虫歯などでぐらぐらする歯があるとその可能性は高くなります

     (写真:気管挿管のモデル)

欠点その2(体に負担がかかる!)

 痛みなどの刺激が体に加わると、心臓がどきどきしたり体が熱く感じたりしますよね。麻酔や手術により、体に負担がかかります。元気な方にとっては何ともありませんが、心臓や肺の悪いお年寄りにとっては命を脅かす可能性もあります。麻酔科医は手術中に様々な薬を用いて体への負担を減らすよう努力しています


欠点その3(その他の病気が出てきてしまう事も!)

 もともと病気をお持ちの方は、麻酔、手術によりその病気が悪化したり、隠れていた病気が出てくる可能性があります

 また麻酔では様々な薬を使用するために、お薬に対して重いアレルギーが出てしまわれる方もいます。


結局の所、安全性はどうなの?

 近年、新しい薬の開発や、患者さんの状態を監視する機械の進歩などにより、麻酔の安全性は非常に高まっています。最近の統計では、麻酔のみが原因で死に至る確率は、1万例に0.12例で、その他全ての手術による死亡(1万例に8.2例)の約70分の1の確率です


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