挿管困難症例におけるエアウェイスコープの有用性

 

1特定医療法人 沖縄徳洲会 南部徳洲会病院 麻酔科

高良 到1、武智 晶子1

 

【目的】Cormack3の症例や頚椎損傷症例などの挿管困難症例において、エアウェイスコープ(AWS)は有用といわれている。今回、2009年1月から5月までに遭遇した挿管困難症例に対してAWSの有用性を検証した。

【対象と方法】2009年1月から5月の全身麻酔症例を対象とした。ケタミン、プロポフォール、フェンタニル、ベクロニウム投与後、酸素5L/min、セボフルラン3%で5分間換気し挿管、Cormack3で2回試みても挿管できない症例にAWSを使用した。術前から気管支鏡ガイド下挿管適応のある症例では、同様に導入し1回目からAWSを用いた。挿管できない場合には、気管支鏡下挿管に移行する計画をたてた。

【結果】全身麻酔で挿管した症例239例中Cormack3は26例、そのうち盲目的挿管は15例、AWSを用いたのは11例、気管支鏡を使用したのは0例であった。また頸椎に障害があり気管支鏡下挿管の適応のある症例は2例だったが、AWSで挿管できた。

【考察】麻酔導入時に遭遇したCormack3症例においてAWSは有用なデバイスであった。また気管支鏡ガイド下挿管の適応がある症例でもAWSは有用であった。しかしAWSで挿管できない症例も報告されていることから、次の対策を考慮する必要がある。