エアウェイスコープ挿管時のパーカーチューブの利点

 

1碧南市民病院 麻酔科

谷口 明子1、尾野 隆1

 

AWSで気管挿管する時のトラブルの一つに「気管チューブが右披裂部に衝突し声門に入らない」という場合がある。その原因として、私共は1.AWSの視軸に対し気管チューブの進入軸が13度の角度で右から交叉すること、2.一般の気管チューブは円筒を斜め切りした形状で、先端が右側にあること、3.挿入されたAWSのブレードの位置が深すぎる、などが大きな理由であろうと推察した。一般のチューブでは、右から声門に入るチューブの先端は披裂部の右外側から引っかかるように進み易い。ファイバースコープガイド挿管では、チューブを反時計回転させると先端が声門を通過し易いが、AWSでチューブを回転させるとイントロックから外れ、チューブ誘導機能が失われる。パーカーチューブは、先端が特殊な形状で、チューブの円筒の中心付近に先端があり、先が柔らかいので、AWSで声門にターゲットマークを合わせれば、右披裂部に衝突することなくスムーズにチューブを進め易い。AWSでガムエラスティックブジーをガイドとして挿管するときも、通常のチューブでは先端が右披裂部に引っかかりやすいのが、パーカーチューブでは先端がブジーに密着し隙間がなく、スムーズに挿管できる。