エアウエイスコープによるらせん入り気管チューブ挿管時の一工夫

 

1和歌山県立医科大学 医学部 麻酔科、2京都大学大学院医学研究科 初期診療・救急医学分野、3富山大学大学院 医学薬学研究部 麻酔科学講座

箕西 利之1、木下 浩之1、丹下 和晃1、松田 直之2、畠山 登3、畑埜 義雄1

 

目的:エアウエイスコープTM(AWS)を用いてらせん入りチューブを気管挿管する際、披裂軟骨部でチューブ挿入が困難になる場合の工夫を行った。方法:IMI社製AWSを用い、らせん入りチューブ(クリエートメディック社製ClinyTM)を気管挿管した(37例)。まず、AWSの使用説明書に従い挿管操作を行った。披裂軟骨部でチューブの挿入が阻止される場合、AWSを一旦引き戻し、イントロックを喉頭蓋上部に差し込んで再度喉頭展開を行い挿管した。本方法を用い1回で成功しなかった場合は、ターゲットマーク位置を調節し試行を繰り返した。最初の挿管操作開始から120秒を超えても挿管できない時は挿管不可とした。結果:11例(30%)は使用説明書通りのAWS使用で、気管チューブを挿管できなかった。そのうち、イントロックを喉頭蓋上部に差し込む方法で挿管できた症例は10例(91%)、試行回数は1回が6例、2回が2例、4回、5回がそれぞれ1例で(平均1.9回)、1例が挿管不可であった。結論:AWSを用いてらせん入りチューブを気管挿管する際に披裂軟骨部でチューブ挿入を阻止される場合、イントロックを喉頭蓋上部に差し込む方法を試してみる価値があるかもしれない。