硬膜外穿刺確認器具Epidrum®の有用性

 

1札幌医科大学 医学部 麻酔科

澤田 敦史1、山蔭 道明1

 

【目的】硬膜外穿刺確認器具Epidrum®は、硬膜外穿刺の際にTuohy針の先端が硬膜外腔へ到達したことを視覚的に確認することができる。Epidrum®の有用性を、抵抗消失法による硬膜外穿刺と比較することで検討した。【対象と方法】腰部硬膜外麻酔を予定した成人患者16名を対象とし、コントロール群(n=8)とEpidrum®(n=8)に分けた。コントロール群では抵抗消失法を用いて硬膜外腔を確認した。Epidrum®群ではEpidrum®を用いて硬膜外腔を確認した。評価項目として、硬膜外穿刺の可否、硬膜穿刺の有無、穿刺回数、手技終了までの所要時間、硬膜外腔への到達の確信の程度、手技の難度を測定した。【結果】硬膜外穿刺の可否、硬膜穿刺の有無、ならびに硬膜外腔への到達の確信の程度に関しては両群間に差を認めなかった。穿刺回数、手技終了までの所要時間はEpidrum®群で有意に減少した(p<0.05)。硬膜穿刺の手技の難度もEpidrum®を用いることで容易となった(p<0.05)。【結語】硬膜外穿刺確認器具Epidrum®を用いた硬膜外穿刺は、抵抗消失法と比較して穿刺回数を減少し、手技所要時間を短縮できる。また、Epidrum®を用いることで硬膜外穿刺の手技自体が容易となる。