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教育セミナーE (5) エアウェイスコープの現状と未来 ―マッキントッシュ型喉頭鏡は今や無用の長物か?― 関西医科大学麻酔科学講座 浅井 隆 共催:アイ・エム・アイ株式会社/HOYA株式会社 |
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気管挿管が全身麻酔中の気道確保の主流となったのは,1940年代になってからです.それまで気管挿管があまりなされなかったのは,当時,麻酔中に筋弛緩薬を投与する,という発想がなかったため,気管にゴム製のチューブという異物を挿入するには,あまりに侵襲が大きすぎたためでした.また,気管挿管時の頭頸部の位置も今とは随分違い,頸椎に負担が掛かる‘扁桃位’であったのも原因です.第二次世界大戦のころに,筋弛緩薬の使用開始とともに,ミラー喉頭鏡やマッキントッシュ喉頭鏡が開発され,挿管時の頭頸部もより自然なスニッフィング位に変化し,気管挿管が普及しました.それ以降,この挿管法は70年近くも受け継がれて来たのですから,その有用性に疑いはありません.しかし,喉頭鏡で気管挿管を試みると,5〜20%の頻度で声門を明瞭に見ることができません.喉頭展開が困難だと,歯牙損傷,血圧,脳圧,眼圧の過度の上昇,誤嚥や気道閉塞を起こす危険性が高くなります.そのため,スニッフィング位でのマッキントッシュ喉頭鏡を用いた気管挿管は,理想的とは言えません.近年,開発されたビデオ喉頭鏡により,声門をモニター上で確認できるようになりました.そのため,視点から声門まで一直線にする必要がなくなり,またエアウェイスコープのブレードのように,その形状が口腔・咽頭の彎曲に合わせて作られている場合,頭頸部をスニッフィング位にする必要もなくなりました.今回,エアウェイスコープ型のビデオ喉頭鏡の出現により,スニッフィング位にしてマッキントッシュ喉頭鏡で気管挿管,という長い歴史から,新たな気道確保の時代に入ったのかどうかを検証する予定です. |